動悸や息切れを感じたら要注意？循環器内科でわかる原因とは

動悸・息切れとは？

「最近、少し動いただけで息が上がる」「胸がドキドキして落ち着かない」──動悸や息切れは日常でも起こり得る身近な症状です。動悸は自分の心拍を強く意識する状態、息切れは軽い動作でも呼吸が苦しくなる状態を指します。ほとんどが一時的ですが、なかには心臓や血管の病気が潜んでいることもあるため、頻度・持続時間・出現タイミングを観察することが大切です。

ストレスや生活習慣による一時的な動悸・息切れ

緊張・不安・寝不足などで自律神経が乱れると心拍数が上がり、動悸を感じやすくなります。カフェイン（コーヒー、エナジードリンク）、アルコール、喫煙も夜間の動悸や不整脈を誘発しがちです。女性では更年期、貧血や甲状腺機能の変化も関与します。多くは数分〜数時間で落ち着き、明確な誘因があるのが特徴ですが、繰り返す場合や日常生活に支障が出る場合は受診を検討しましょう。

病気が原因の動悸・息切れ（循環器疾患を中心に）

循環器の代表的な原因には、次のようなものがあります。

• 不整脈：
  脈が飛ぶ・一瞬止まる・突然ドクンとする。心房細動は脳梗塞の原因になることがあります。

 

• 心不全：
  心臓のポンプ機能低下。階段での息切れやむくみ、体重増加（体液貯留）を伴うことがあります。

 

• 狭心症・心筋梗塞：
  胸の圧迫感・しめつけ、左肩や背中への放散痛。冷や汗や吐き気を伴うこともあります。

 

• 弁膜症・高血圧性心疾患：
  慢性的な息苦しさや運動時の息切れにつながります。

 

呼吸器疾患（COPD、喘息）や重度の貧血、甲状腺疾患でも似た症状が出ます。自己判断せず、循環器内科で総合的に評価しましょう。

受診を検討すべきサイン

・安静時や夜間にも動悸・息苦しさが出る、または長く続く
・胸痛・冷や汗・めまい・失神・むくみ・急な体重増加を伴う
・健診で高血圧・不整脈・心肥大などを指摘された
・家族に心臓病・脳卒中の既往がある

これらに当てはまる場合は、早めに循環器内科の受診を。早期診断・治療で重症化や突然のイベントを防げます。

検査と診断（循環器内科で行う主な検査）

・心電図・ホルター心電図：電気的な心拍の乱れ（不整脈）や虚血の有無を評価。24時間記録で日常の脈の乱れを捉えます。

・心エコー：心臓の大きさ、弁の動き、収縮・拡張機能を評価。心不全や弁膜症の診断に重要です。

・血液検査（BNPなど）：心臓への負荷の指標。あわせて貧血、甲状腺、腎機能も確認します。

・運動負荷試験・CT・MRI：狭心症や心筋ダメージの評価に用います。

症状の出方と検査結果を組み合わせ、原因を特定して再発予防につなげます。

治療と予防（薬・生活習慣・ストレス対策）

薬物療法： 原因に応じて、β遮断薬（心拍数抑制）、抗不整脈薬（リズム調整）、ACE阻害薬／ARB（心臓の負担軽減）、利尿薬（体液コントロール）などを用います。服薬は医師の指示に従い、自己判断で中止しないことが大切です。

生活習慣の見直し： 禁煙・節酒、減塩（1日6g未満目安）、野菜・魚・大豆製品中心の食事、適度な有酸素運動、十分な睡眠と規則正しい生活リズムが基本です。

ストレス対策： 深呼吸・入浴・ストレッチ・趣味の時間などで自律神経を整えましょう。仕事や家庭の負荷が高い場合は、スケジュール調整や相談先の確保も有効です。

まとめ

動悸・息切れはストレスや生活習慣で起こる一過性のこともありますが、心臓や血管の病気が背景にある場合もあります。安静時・夜間の症状や胸痛・めまい・むくみを伴うときは、循環器内科の受診を検討しましょう。早めの評価と適切な治療、生活習慣の調整が、将来の重症化を防ぐ近道です。

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名古屋市天白区の平針団地診療所（内科・循環器内科）では、動悸・息切れ・胸の違和感などのご相談に対応しています。高血圧・脂質異常症・糖尿病といった生活習慣病の管理から、心不全や不整脈の精密検査・継続管理まで一貫してサポートします。気になる症状があれば、どうぞお早めにご相談ください。

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