手足のむくみ・冷えが続く原因とは?血流や心臓との関係を解説

循環器疾患について

手足のむくみ・冷えはなぜ起こる?

手足のむくみや冷えは、日常の疲れや季節の影響で起こることもありますが、血流の滞りや心臓・血管の働きの低下が関係している場合もあります。
特に「夕方になると足がむくむ」「靴下の跡が残る」「手足だけ冷える」という状態が長く続くときは、体の中の循環バランスが崩れているサインかもしれません。
こうした症状を軽く見ず、どこに原因があるのかを知ることが大切です。

血流と心臓の関係 ― むくみの仕組み

心臓は、全身に血液を送り出すポンプの役割を担っています。
ところが、このポンプの力が弱まると、血液がスムーズに戻らず足の静脈や組織に水分がたまり、むくみが生じます。これを医学的には「うっ血」と呼びます。

特に右心不全では足のむくみが、左心不全では肺に水がたまって息切れや呼吸の苦しさが出ることがあります。
「最近足が重い」「体重が急に増えた」「夜になると息苦しい」といった変化があるときは、心臓に負担がかかっている可能性があります。

考えられる主な原因(心臓・腎臓・静脈など)

むくみや冷えは、さまざまな臓器や体の仕組みが関係して起こります。
代表的な原因には次のようなものがあります。

① 心不全・心機能の低下
心臓のポンプ機能が弱くなり、血液がうまく循環せず体の下にたまります。長時間立っていると悪化しやすく、夜になると足がむくむのが特徴です。

② 下肢静脈瘤
足の静脈の弁が壊れ、血液が逆流する病気です。ふくらはぎの血管が浮き出て見えることもあり、夕方のむくみ・だるさが特徴です。

③ 腎臓の病気
腎臓は体の水分や老廃物を調整する臓器です。機能が低下すると水分をうまく排出できず、体全体にむくみが出ます。特に顔やまぶたに出る場合があります。

④ 肝臓疾患・低たんぱく血症
肝臓の働きが弱くなると、血液中のアルブミンというたんぱく質が減り、水分が血管の外に漏れやすくなります。その結果、全身にむくみが生じます。

循環器内科と異常心電図

冷えと循環障害の関係

冷えの原因の多くも血流の低下です。血液は熱を運ぶ役割を持ち、流れが悪くなると手足の末端まで温かい血液が届かなくなります。
女性や高齢者では筋肉量が少なく、血液を押し戻す力(筋ポンプ作用)が弱いため、冷えが続きやすい傾向があります。

「むくみと冷え」が同時に出ている場合は、血流全体に問題があるサイン。単なる冷え性と見分けがつきにくいこともあり、注意が必要です。

放置してはいけない症状

次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

  • むくみが片足だけに出ている
  • 短期間でむくみが強くなった
  • 息切れ・動悸・体重の増加を伴う
  • 冷えとともにしびれや色の変化がある

これらは深部静脈血栓症、心不全、動脈硬化性疾患などの可能性があります。
循環器内科では、心エコーや血液検査、下肢エコーなどで原因を特定し、適切な治療を行います。

改善のための生活習慣とセルフケア

むくみや冷えは、日常の工夫で改善できることも多くあります。
血流を整え、心臓への負担を減らすポイントを紹介します。

  • 塩分を控える:1日6g未満を目安に、加工食品やスープの塩分にも注意
  • 水分をバランスよくとる:水分不足も血流を悪化させます
  • 軽い運動:ウォーキングやストレッチで血液の流れを促す
  • 足を少し高くして寝る:静脈の流れを助ける
  • 長時間同じ姿勢を避ける:座りっぱなし・立ちっぱなしは血流を悪化
  • 体を温める:足元や腰を冷やさず、衣類で保温する

生活を見直しても改善しない場合や、むくみが悪化する場合は、必ず医療機関で原因を調べましょう。

まとめ

・手足のむくみ・冷えは、血流や心臓・腎臓・静脈などの働きと関係していることがあります。
・心臓の機能低下によるうっ血、腎臓や肝臓の異常、静脈の逆流なども原因となります。
・「むくみ+息切れ+体重増加」は心不全のサインです。
・生活習慣の見直しと早めの受診が、重症化を防ぐポイントです。

むくみや冷えが長く続くときは、血流だけでなく心臓の健康にも目を向けましょう。

平針団地診療所|内科・循環器内科
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